はじめに

1992年6月、札幌にて北海道大学の学生を中心としたグループにより高知「よさこい祭り」の形態をそっくり取り入れた新しいソーラン祭りとして、第1回「YOSAKOI ソーラン祭り」が開催され、参加人数1000人が街を舞台にして踊った。
この祭りの主旨は、「商店街興し」「町内会興し」「地域興し」「舞台は街そのもの」と考え“市民の、市民による、市民のための祭り"として作り上げられた。
そして、3万人の踊り手、観客動員200万人、経済波及効果180億円という北海道一の祭りに成長した。

そんな中、青年部メンバーは1995年10月に桐生まつり改革提言書を提出、新しい祭りのヒントを模索中に上記の話を聞き、そんな活気あるまつりを「見てみたい」「活気ある街づくりとして何かをやらねば」と言う思いを持ち、1997年6月北海道YOSAKOI ソーラン祭の視察に行くこととなる。

そして、札幌駅前広場で行われていた出場前の練習光景を見て、また本番の踊り手の熱気と迫力を目の当たりにし、「これだ」と確信して「これを桐生の祭りに取り入れられれば」と考えながら帰ってくる。

その結果、これを桐生のまつりイベントとして、桐生八木節と融合させまつりの活性化が図れないかと青年部で検討し、1997年8月第33回「桐生八木節まつり」イベント広場にて各方面の協力を得ながら、第1回「ダンス八木節」を開催することとなり、昨年までに第26回を経て、総出場チーム数648・延べ参加人数11,711名の規模となっている。なお、第24回及び第25回は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となった。

現在は第27回の開催に向けて準備中である。

ダンス八木節の基本理念

  1. 郷土芸能の「正調八木節」との共生。伝統の民謡が培ってきたアイデンティティを、現代にふさわしい形の一として「古くて新しい八木節」の創造。
  2. これからの「地域興し」には、若者たちの参加が不可決です。そのためには、若者たちの想像力・表現力を満足させなければ成りません。音楽・ファッション・踊り等の流行性と、祭り・民謡等の伝統性との混在。これが新しい郷土愛と誇りになっていく。
  3. 織都桐生における「祭り用衣装等」を全国に発信するPRの場として提供し地場産業発展に貢献する。

市民主体の民主的な運営。参加者の主体性・秩序意識・形式に縛られない自由さと創意工夫の尊重。若い世代の積極的な参加によるエイジレスな「祭り」を実現する。

ダンス八木節の歴史

1995年10月桐生商工会議所青年部役員会にて「桐生八木節祭り提言書 が可決され数日後に新聞に発表された。
1997年 6月桐生商工会議所青年部が北海道「YOSAKOI ソーラン祭り」視察しダンス八木節の運営手法を検討する。
1997年 8月第34回「桐生八木節まつり」イベント広場にて第1回「ダンス八木節」が開催され参加チーム16チーム・380人が街を舞台に踊った。
1998年 8月第35回「桐生八木節まつり」本町5丁目にて第2回「ダンス八木節」が開催され18チーム・386人が参加。
1999年 8月第36回「桐生八木節まつり」本町5丁目にて第3回「ダンス八木節」が開催され25チーム・452人が参加。
桐生商工会議所青年部チーム初参加
2000年 8月第37回「桐生八木節まつり」本町5丁目にて第4回「ダンス八木節」が開催され22チーム・537人が参加。
2000年10月伝統ある「八木節」をモチーフにして新しい感性を注ぎ込み21世紀に伝えられる音楽を!と、音楽家丹波博幸氏に依頼しダンス八木節2001バージョン別5曲CD作成
2001年 4月ダンス八木節フェスタ「ともに踊ろう!感動しよう!」を桐生市民文化会館シルクホールにて開催
2001年 6月北海道第10回YOSAKOIソーランまつりにチーム名 「舞起龍」(群馬県桐生ダンス八木節代表)として青年部メンバーが参加(2日間6会場にて演舞)
2001年 8月第38回「桐生八木節まつり」桐生駅北口にて第5回「ダンス八木節」が開催され27チーム・479人が参加。
2002年 6月北海道第11回YOSAKOIソーラン祭りにチーム名「舞起龍」(群馬県桐生ダンス八木節代表)として新たに青年部メンバーが加わり2回目の参加(2日間5会場にて演舞)
2002年 8月第39回「桐生八木節まつり」桐生駅北口にて第6回「ダンス八木節」が開催され28チーム・546人が参加。
2003年 8月第40回「桐生八木節まつり」シルクホールにて第7回「ダンス八木節」が開催され27チーム・594人が参加。
翌日、街は舞台だ!ダンス八木節IN錦町(雷電神社・錦町ストリート)にて12チームが参加。
2004年 8月第41回「桐生八木節まつり」新川公園・桐生駅北口広場 錦町にて第8回「ダンス八木節」が開催され27チーム・527人が参加。
2005年 8月第42回「桐生八木節まつり」新川公園にて第9回「ダンス八木節」が開催され26チーム・484人が参加。
前日、街は舞台だ!ダンス八木節IN錦町(錦町ストリート)にて11チームが参加。
2006年 8月第43回「桐生八木節まつり」新川公園にて第10回「ダンス八木節」が開催され27チーム・468人が参加。
10周年記念として賞状を刺繍にて作成する
2007年 8月第44回「桐生八木節まつり」新川公園にて第11回「ダンス八木節」が開催され31チーム・533人が参加。
2008年 8月第45回「桐生八木節まつり」新川公園にて第12回「ダンス八木節」が開催され28チーム・564人が参加。
2009年 8月第46回「桐生八木節まつり」新川公園にて第13回「ダンス八木節」が開催され26チーム・559人が参加。
2010年 8月第47回「桐生八木節まつり」新川公園にて第14回「ダンス八木節」が開催され27チーム・508人が参加。
2011年 8月第48回「桐生八木節まつり」新川公園にて第15回「ダンス八木節」が開催され27チーム・491人が参加。
2012年 8月第49回「桐生八木節まつり」新川公園にて第16回「ダンス八木節」が開催され30チーム・581人が参加。
2013年 8月第50回「桐生八木節まつり」新川公園にて第17回「ダンス八木節」が開催され31チーム・589人が参加。
2014年 8月第51回「桐生八木節まつり」新川公園にて第18回「ダンス八木節」が開催され29チーム・530人が参加。
2015年 8月第52回「桐生八木節まつり」新川公園にて第19回「ダンス八木節」が開催され28チーム・465人が参加。
2016年 8月第53回「桐生八木節まつり」新川公園にて第20回「ダンス八木節」が開催され33チーム・547人が参加。
2017年 8月第54回「桐生八木節まつり」新川公園にて第21回「ダンス八木節」が開催され32チーム・481人が参加。
2018年 8月第55回「桐生八木節まつり」新川公園にて第22回「ダンス八木節」が開催され37チーム・331人が参加。
2019年 8月第56回「桐生八木節まつり」新川公園にて第23回「ダンス八木節」が開催され29チーム・427人が参加。
2020年 8月第57回「桐生八木節まつり」新川公園にて第24回「ダンス八木節」が開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症により中止となる。